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打ち上げさかな図鑑(餌取り編)

この時期、南東からの強い風が吹いて海が荒れた後の渚には、波の力によって千切れてしまった海藻などに混じって、様々な海の生き物達が打ち上げられてきます。
先月18日、今年最初の春の嵐が吹き荒れた後の下明け丸の浜を歩くと・・・
渚には、今年もこの時期の風物詩、漂着魚の代表格ハリセンボンが打ち上げられていました。
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えさ‐とり【餌取り】 えさばかり食って針にかからない魚。 転じて、祝儀をねだる遣手(やりて)
            などをののしっていう語。(日本国語大辞典)
今日の主役は前者、釣り人の天敵である魚の餌取りのお話です。
磯釣りにおいての最大の課題は、群がる餌取り(魚)達を如何にしてかわして、本命の魚を釣り上げるかということですが、この餌取りというのがまた厄介なヤツ等でして、この餌取り対策が出来るテクニックがあるかどうかが、釣果にも影響しますし、釣りの腕前の差でもあります。
まぁ、私クラスの釣りの腕では、相当数の餌取りを釣り上げなければならないのですが・・・(T_T)

さて、「餌取り」と呼ばれる魚には色々な種類の魚がいます。
まぁ、基本的的に釣り人の理論では、釣りたくない魚はすべて餌取りとも言えますが、釣り上げたいのに(巧妙に餌だけを盗られてしまい)どうしても釣れない魚もいます。 
例えば、カワハギの仲間などがそうですね。
彼らは餌取りのプロ。 おちょぼ口で餌だけを上手に啄んで、ウキを沈めることもなく針だけを残してくれます。    おバカな私は、餌もないのにいつまでウキを睨んでいることもしばしば(>_<)

それに対して、仕掛けを放り込むや否や、まだ仕掛けもなじまないうちに、何処からともなく徒党を組んでワ~!とやって来たかと思うと、何の警戒心もなく大きな口でオキアミに喰らいつき、釣りたくもないのに、次々に釣れてしまうタイプの餌取りもいます。
まさに餌取りの入れ食い状態、もう勘弁して~!って言っても、彼らは許してくれません・・・
そんな食い意地の張った餌取りの代表格が、こちらで『アカジャコ』と呼ばれている魚なのです。

【アカジャコ】 正確には「ネンブツダイ」のことを言うのですが、細かいことは気にしない釣り人は、ネンブツダイの属するテンジクダイ科の赤色の魚は、みんなアカジャコと呼んでいます。
ポチャンと投入したウキに向かい、群れをなして迫りくるアカジャコ達の赤い影・・・
彼らは釣り人から“磯の赤い悪魔”と呼ばれ恐れられているという・・・  ウソですけどね(笑)

さてさて、渚に打ち上げられた海藻を捲ってみると、アカジャコの仲間が紛れ込んでいましたよ。
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        この魚は、「オオスジイシモチ」という種類でしょうか?   
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        そしてもう一種類、こっちは「キンセンイシモチ」ってやつかな?
        まぁ私も、その辺りは少々アバウトなのでお許しを・・・(^^;)

by taibeach | 2011-03-05 21:50 | 海の生き物  

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