どちらの蔓(カズラ)?
折角、干潮時間が夕方になってきたというのに、この雨では行こうと思っていたポイントにも行けず、フラストレーションがたまる一方です・・・
さて、福井のビーチコーマー:ことまるさんの昨日のブログでは、打ち上げられた中身入りのカズラガイが紹介されていましたが、私も台風2号が過去った後の田井ノ浜の渚で、久しぶりにカズラガイの貝殻を拾いました。
このカズラガイ、徳島県南の渚では、台風などで海が大きく荒れた時でないと打ち上がることはありません。 他の地域の渚では、時に大量に打ち上がることもあるそうですが、こちらでは多くても数個といったところでしょうか。
カズラガイの名前は、殻の縦縞模様を、蔓が蒔きついた様子に見立てたのでしょうか?
さてさて、2月の終わりに渚でこんなものを見つけました。
ケサランパサラン・・・? 以前にもそんな記事を書いたことがありましたが、そんな言葉が頭に浮かんできましたが、この綿毛(冠毛)のついた種子、冬の渚で時々見かけるものです。
この種子、ある時偶然ネットで『サカキカズラ』(栄木葛、学名:Anodendron affine Druce 、キョウチクトウ科・サカキカズラ属)の種子だと知りました。
その時の種子を、渚の植物の種子達を植えた時に、一緒に植えてみたのですが、
見事に、こんな立派な芽が出てきました。\(^0^)/
さてさてさて、先日渚へ向かう山道を歩いていた時、海風に乗って、ジャスミンのような甘い香りが漂ってくる方へと行ってみたところ、こんな花☟が咲いていました。
素敵な香りがとても印象的だったので、名前が知りたくて、図書館で借りた植物図鑑を何冊か開いてみましたが判らず、ネットで検索していくうちに、オキナワシタキヅル(沖縄舌切蔓)という植物にいきあたりました。 画像を見ると、この花とそっくりだったのですが、オキナワシタキヅルの花は、琉球列島や南日本に分布する植物で、こちらには自生していません。
ですが、「蔓を切ると白色の液が出る」「香りに誘われてアリがよく集っている」などの特徴もそっくりなことから、“シタキヅル(舌切蔓)”でさらに検索していくと、同じガガイモ科の『シタキソウ』に辿りつきました。(^^)
このシタキソウ、調べて判ったのですが、種子がサカキカズラとそっくり!
そして、シタキソウは海岸近くに自生するつる性の常緑多年草だということなので、私が渚で拾った種子も、どちらの種子なのか大きくなるまで判らなくなってしまいました・・・
by taibeach | 2011-06-07 22:30 | 打ち上げ貝