12月21日 日曜日
今日は週に一度のお休みなので、布団の中でぬくぬくと朝寝坊するつもりだったのですが、いつもの習慣で朝6時に目が覚めてしまったので、マイフィールド巡回に出かけることにしました。
実のところ、昨日の嵐で結構強い南風が吹いていたから、気になっていたんだよね。
でも結果からいうと、面白い流れモノは何も拾えなかったんだけどさ。(^^;)
朝、7時半のいつもの気温計
今日の徳島県南の最低気温は、美波町5.5度、海陽町2.8度。
最高気温は、12度台でした。 12度と聞くと暖かなようですが、これでも平年値よりも低く、1月上旬並の気温なのです。
さて、漂着物の収穫はありませんでしたが、南に向かって車を運転中に、高知県東洋町の国道沿いでこんな花☟を見かけました。
シオギクの黄色い花に交じって、白い花びらのある花が・・・
実はこの花、シオギクと
ノジギクとの交雑種と思われます。
シオギクの頭花は、黄色の筒状花だけからなり☟花びらのように見える「舌状花弁」をもたないのが最大の特徴です。
シオギクは、高知県東部と徳島県南部だけに分布している珍しい菊ですが、他のキクと交雑しやすいとのことで、全国で最大規模のシオギク分布地だった室戸岬では、現在は岬のシオギクのほとんどが交雑によりシオギク固有の形質を失いつつあるのだとか・・・
先々週、室戸岬に行った時には、交雑種を目にすることはなかったんですけどね。(後で知ったのですが、岬周辺では毎年雑種の駆除が行われているそうです。)
左側が、シオギクと
ノジギクとの交雑種で、右側がシオギク。
このような交雑種が現れた背景には、愛好家による、ノジギク(本来高知県の西部だけに見られるアシズリノジギク)の移植と、そのノジギクが拡散したことによると考えられているそうです。
外来植物などの多くもそうなのでしょうが、初めは「きれいな花を我家でも!」という安易な気持ちだったかもしれません。 しかし、本来の分布ではない地域に、他地域の植物を持ち込まないようにしてもらいたいものです。