人気ブログランキング | 話題のタグを見る

柿なら、よかったのに・・・

日の出前から期待を込めて歩いた、宍喰大手海岸で肩透かしを食らってしまったので、「さぁ、ここがダメなら、この後どうしょう・・・」と困ってしまった。
那佐の海岸などを周り、最後にあまり期待は出来ないけれど、ずいぶんと覗きに行っていないから・・・と行ってみたのが、海陽町(旧海南)の『大里海岸』
柿なら、よかったのに・・・_a0125598_2020505.jpg

清流 海部川の河口東側に広がる、全長約4キロメートルの日本の“白砂青松百選”にも選ばれている程の美しい海岸です。
ほとんどが玉砂利の海岸ですが、西側の砂浜になっている所は、毎年アカウミガメが上陸・産卵することでも知られています。
しかし、この海岸は潮の流れが速く危険なので、“遊泳禁止”となっています。
そういった海岸流が、この渚に漂着物を寄せ付けないのか、いつ訪れても広~い渚なのに、あまり漂着物はなく、「何かを拾った!」という記憶がない海岸なのです。
でも、この日はウミガメの上陸シーズンも終わったので、台風後のビーチクリーンもされていなかったので、台風で出来たと思われる漂着帯が(断続的に、200メートルくらい)出来ていました。
その漂着帯で、ものすご~く目立ったものが、コイツ ↓ なんです・・・
柿なら、よかったのに・・・_a0125598_204213.jpg

牡蠣養殖で、牡蠣と牡蠣との“スペーサー”として使われているパイプです。
長さが20㎝位のもので、このサイズのものは、広島の養殖場でしか使われていないそうなので、流出地は『広島県』ということになります。
漂着帯をわずか20メートルくらい歩いただけで、この量です!
毎年春に、大浜海岸や田井ノ浜を歩くと、豆管(まめかん)と呼ばれる、長さが1~2㎝位の牡蠣養殖用パイプが大量漂着することはありますが、この長いサイズのものが、こんな大量に漂着しているのは、初めて見ました。
広島県の方では、このパイプの流出に関して、対策を取っているのでしょうけれど、こんなに大量のパイプが漂着物を寄せ付けにくい、しかもウミガメが産卵にやってくる美しい海岸に漂着してくるとは・・・ いったいどないなっとるんですかいな! 広島の牡蠣養殖業者さん!!

by taibeach | 2009-10-12 21:15 | 漂着物(人工物)  

<< 正真正銘の“赤”! 台風後は、大きな貝 >>