チンシ~ズ
さて、日曜の北の脇海岸
桜貝を求めて歩いていると、ロープを中に通して使うタイプの沈子(魚網のおもり)がありました。
沈子には、石で作られたおもりの石錘(せきすい)と、土(粘土)で作られた土錘(どすい)などがあります。 石錘や土錘は縄文時代に稲作と共に伝わったのでは?と言われていて、大昔から使われていたようで、縄文・弥生時代の遺跡などからも発見されているそうですが、その形は今使われているものも、大して変わらないというのが面白いですね。
最近の沈子の材質は、土や石以外にもコンクリートや鉄、鉛などが使われているそうですが、これは陶器製の沈子でしょうか。(私は漂着魚網に、鉛の沈子が付いているのをよく見かけます)
【砂利を網がけしたおもり】↑
【美波町の漁港で拾った土錘】↑
陶器の中通し沈子を拾ったすぐそばには、自然石を削って加工した石錘が落ちてました。
石井忠先生の「漂着物事典」には、{ 石錘は別名イワとか、オモリ、シズミとも言う。 自然礫の両端を打ち欠いて作った切目石錘(きりめせきすい)と、石を磨いて一文字や十文字の溝をつけた有溝石錘(ゆうこうせきすい)に大別される。} と書かれています。 これは後者の有溝石錘の方ですね。
ひまわりと月見草。 長嶋と野村・・・ 何だか沈子の“ぼやき”が聞こえてきそうですね(笑)
by taibeach | 2010-03-25 21:35 | 漁具、浮き