恋忘れ

日曜日、貝拾いのために訪れた鳴門市大毛島。 お目当ての渚が、雪に覆われていて貝拾いができなかったので、予定を変更して同じ大毛島・土佐泊の渚へ
ここ土佐泊は、天下の台所・大阪と高知が、海上輸送で交易をしていた時代に、船の寄港地としてされていた場所で、「土佐日記」で有名な紀貫之が、土佐の国司の任務が終わり、京都に帰る途中にこの地に泊まったことから“土佐泊”という地名になったとも言われています。
潮明寺というお寺には、その時に紀貫之が詠んだ歌
  “としころを 住みし所のなにしおえば きよるる浪をもあわれとぞ見る” 
 の、歌碑があるそうですよ。(^^)
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さて、そんな歴史ある土佐泊の渚で私が寒風に耐えながら、拾ってきたのが☟ワスレガイ。
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ワスレガイと言えば、万葉集の大伴坂上郎女の歌に、
  『我が背子に 恋ふれば苦し 暇あらば 拾ひて行かむ 恋忘れ貝』
  (訳 : あの人に 恋してると苦しいから 旅路の行く間も暇を見つけては 
      忘れ貝と言われる片貝を拾い集めましょう。)
という歌がありますが、私は貝拾いをしている時には、恋の苦しみどころか、頭の中は真っ白で空っぽ! すべてを忘れて、無の境地!  
・・・あっ! でも、只管貝を拾いまくっているので、無ではなく、貝欲だらけですね!(笑)
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      【ワスレガイ (忘貝)、学名 : Cyclosunetta menstrualis 、マルスダレガイ科】
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by taibeach | 2012-02-21 20:57 | 打ち上げ貝  

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