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冬限定の味 -茅藻海苔-

日曜日、磯の生物観察に出かけた県南・牟岐町の渚
潮の引いた磯場に屈みこんで、何やら一心不乱に収穫している奥様方の姿が・・・
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奥様方が収穫していたモノは、磯場の岩肌にびっしりと生えているコレ☟
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この細長い紐のような海藻は、褐藻類カヤモノリ目カヤモノリ科の『カヤモノリ』(茅藻海苔)
その見た目が、まるで茅の茎のように見えることから、この名が付けられたのでしょうか
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このカヤモノリは、冬~春の短期間だけに、潮間帯中部から漸深帯上部にかけての岩やロープの上などに生育が見られる褐藻類の一つで、晩春には消失してしまいます。
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まるでソーセージのように、一定間隔で くびれた円筒状の体の中は、中空になっていて水に浮かび、潮の動きに合わせて☟ゆらゆらと揺れ動きます。
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カヤモノリは徳島の他、静岡、愛知、三重などで食用にされる、この寒い時期限定の旬の味。
静岡では「菜海苔」(なのり)、三重では「麦わらのり」などと呼ばれているようですが、ここ徳島県南では、牟岐町では「カイノリ」、お隣の美波町(旧日和佐)では「ガネガス」、また海陽町(旧海南)では「ムギワラ」と呼ばれているようです。
収穫したカヤモノリは、よく水洗いした後、スダレの上にひろげ、天日干し乾燥させて板海苔状に仕上げます。 食べ方は、カヤモノリの板海苔をサッと炙り、鮮やかな緑色に変わったら、熱々のご飯の上に、指で揉んでパラパラとふりかけて頂きます。 詳しくはコチラ

by taibeach | 2013-02-12 22:52 | 海藻、海草  

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