鰹の烏帽子の押し浮袋

ビーチコーマーにはお馴染、ギンカクラゲやカツオノカンムリ、カツオノエボシなどの青いクラゲ達。
普段は沖合を漂いながら生活していますが、太平洋側では台風が接近した時など、海上から陸に向かって強い南風が吹くと、大量の青いクラゲ達が打ち上がられることがあります。
そんな青いクラゲの中でも注意していただきたいのが、この☟『カツオノエボシ』(鰹の烏帽子)
a0125598_18443310.jpg
カツオノエボシは、非常に強い毒を持っていて、刺されるとビリビリと痺れるように強烈に痛むことから、別名「電気クラゲ」とも呼ばれます。 刺されたショックで死亡した例もある危険な生物。
名前にはクラゲとついていますが、厳密にはクラゲではなく「ヒドロ虫」の仲間で、1個体に見えるのは、実は多くのヒドロ虫が集まって形成された群体です。
a0125598_18452018.jpg
このカツオノエボシ(鰹の烏帽子)の名前の由来は、本州の太平洋沿岸に鰹がやってくる時期とともに現れ、カツオノエボシの特徴である浮き袋(気胞体)の見た目が、“烏帽子”に似ていることから付けられたとか・・・  
カツオノエボシは、気胞体(浮き袋)で海に浮かび風や波をを受けて大海原を旅していますが、漂着したばかりの気胞体は、これがまた凄~く美しいんですよね~!
そこで私は考えました。  この美しい気胞体を、なんとか標本にして残せないものかと・・・
a0125598_18451413.jpg
そのまま干して乾燥させるのでは、気胞体が縮んだり、変色してしまったりするのであまりよい標本は期待できない・・・  
では、どうするか。  そうだ、冷凍乾燥だ! \(^0^)/
カツオノエボシは死んでしまっていても、刺細胞は物理的な刺激に反応して、毒のある刺胞を発射するので、安全のため厚めのゴム手袋を着用し気胞体をつかみ、気胞体を割らぬ様注意しながら、ハサミで刺細胞のある青い触手の部分を出来る限り切り落としたのち、冷凍庫へポン!
a0125598_18462245.jpg
一応は気胞体の形を保ったまま徐々に乾燥しているようですが、表面が白っぽくなってしまい透明感が失われて、どうもあまりいい仕上がりは期待できない模様・・・(>_<)
a0125598_18461538.jpg
さて、一方同時進行で試したもう一つの方法は、押しクラゲ方式!
つまりは押し葉を作るやり方(^^;)で、この方法で今までにも、ギンカクラゲやカツオノカンムリの骨格を押しクラゲにしてきた実績ある方法である。(笑)

やり方は、冷凍乾燥方と同じく青い触手の部分を極力除去した気胞体の表面を、ティッシュを使って水分を拭き取り、その後折り畳んだティッシュで上下を挟み、気胞体を割らぬ程度(薄い雑誌など)の圧力をかけて、ゆ~くりと気胞体のガスを抜いていきます。
a0125598_18464473.jpg
ガスが抜けてペチャンコになったら、新しい乾燥したティッシュで挟み、今度は電話帳でプレス。
そして出来上がった鰹の烏帽子の押し浮袋が、コチラ☟
a0125598_18463988.jpg
立体的な形は失ったけれど、気胞体の透明感やブルーの色が残せたので良しとしますか。(^^)
[PR]

by taibeach | 2013-07-14 20:53 | 海の生き物  

<< 鰹の冠の押しクラゲ 拾っちゃダメ! >>