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ラーメン怪獣?

「漂着物を探そう!」で行った那賀川河口の海岸に、高い所からでもハッキリと分かる黄色い一角
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黄色い中華めんのような物が、グチャグチャっと絡まって地面を覆っているように見えます。
なんだろう?と近寄ってみると、紐や糸などの人工物ではなく、何かの植物の蔓のようです。
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枯れてしまっているのかな?ともっと近くに寄ってみてみると、小さな白い花が咲いています。
近くにいた茨木先生に、この植物の名前を尋ねてみたところ、『 “アメリカネナシカズラ”ではないでしょうか?でも、似たような植物に、「マメダオシ」や「ハマネナシカズラ」などがあるので、持ち帰って調べてみます。』とのことでしたが、翌日メールで、『顕微鏡で確認したところ、アメリカネナシカズラで間違いないです。』とお答え頂きました。 茨木先生感謝です!
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アメリカネナシカズラ  Cuscuta pentagona   ヒルガオ科 ネナシカズラ属
“アメリカネナシカズラ”  「アメリカ」と名前がつくところからして、いかにも外来植物・・・ との予想通り、北アメリカ原産の帰化植物。  ラーメン怪獣(茨木先生 命名)のように見えるのは、葉緑素を持っておらず、葉が退化しているからだそうです。
名前の由来は、発芽した後、他の植物に絡みつき、寄生根を出して寄生状態に入ると、根が枯れてなくなることから。  1970年頃に、東京などで見つかり、現在は全国に分布しているそうです。
グンバイヒルガオのように、冬の寒さが分布の障害になるものがある一方、ネコノシタのように絶滅が危惧されるものもある・・・それなのに、このアメリカネナシカズラのような外来植物という奴は、あっという間に全国に広がる…  
どうも昨今の世の中は、植物も人も適応能力の高さが生き残る条件のようです。

by taibeach | 2009-07-31 21:51 | 植物・花・種子  

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