渚の茸 海の観察会(Part3)
週末は本当に、県南でも雪が舞うかもしれませんね。
今回の海の観察会、渚の終点今切川まで来たというのに、私の(拾った漂着物を入れておく)手提げの中にはスタンダードな打ち上げ貝しか入っていません・・・ なてこった!
しょうがないので、ぽつぽつと落ちているハスの実を拾い集めていると、この時期になると小松海岸の砂地でよく見られるキノコが生えているのが目に留まりました。
このキノコ、一昨年の海の観察会で発見されて以来、砂地に生えるなんて不思議だね・・・
なんというキノコなのだろう?? とメンバーの間で話題となったキノコなのです。
そこで、海の観察会のメンバーである、私のBCの師匠のⅠ先生がいろいろと手を尽くして調べて下さり、行きついたのが“スナジクズタケ”というキノコということでした。
Ⅰ先生によると、浜辺に生えるキノコというのは意外と種類が多いのだそうですが、このスナジクズタケというキノコ、ここ小松海岸では海が大荒れした時に大波が押し寄せる辺り(漂着物ラインの一番陸側)に生えているように、海岸に生えるキノコの中でも、最も波打ち際に近い所に生える種類だということです。
毎年、秋から冬(11~12月)に、写真のように砂地の上に生えます。
一体何から栄養をとっているのだろう?と、キノコの下を掘ってみますが、何も見つかりませんでした。
実はこのスナジクズタケ、浜辺に生えているハマニンニクというイネ科の植物の根から、糸のような長い菌糸を伸ばして育っているのだということです。
スナジクズタケ Psathyrella ammophila ヒトヨタケ科ナヨタケ属
by taibeach | 2009-12-17 20:58 | 植物・花・種子